DOM は要素やコンテンツに対して様々なことができますが、最初に対応する DOM オブジェクトに到達する必要があります。
DOM 上のすべての操作は document
オブジェクトから始まります。そこから任意のノードにアクセスできます。
これは DOM ノード間を移動できるリンクの図です。:
これらについてより深く議論しましょう。
トップ: documentElement と body
最上位のツリーノードは document
プロパティとして直接利用可能です:
<html>
=document.documentElement
- 最上位のドキュメントノードは
document.documentElement
で、<html>
タグの DOM ノードです。 <body>
=document.body
- もう1つの広く使われている DOM ノードは
<body>
要素です –document.body
. <head>
=document.head
<head>
タグはdocument.head
で利用可能です。
document.body
は null
になる場合がありますスクリプトは実行時に存在しない要素へアクセスできません。
特に、スクリプトが <head>
の内側にいる場合、ブラウザはまだ body を読み込んでいないため、document.body
は利用できません。
従って、以下の例では最初の alert
は null
を表示します:
<html>
<head>
<script>
alert( "From HEAD: " + document.body ); // null, まだ <body> はありません
</script>
</head>
<body>
<script>
alert( "From BODY: " + document.body ); // HTMLBodyElement, 今は存在します
</script>
</body>
</html>
null
は “存在しない” を意味しますDOM では、null
値は “存在しない” もしくは “このようなノードはない” を意味します。
子: childNodes, firstChild, lastChild
これから使う2つの用語があります。:
- 子ノード (または子) – 直接の子要素です。つまり、与えられた要素にネストされています。例えば
<head>
と<body>
は<html>
要素の子です。 - 子孫 – 子要素、さらにその子要素など、指定された要素にネストされたすべての要素です。
例えば、ここで <body>
は子 <div>
と <ul>
(といくつかの空のテキストノード)を持ちます。:
<html>
<body>
<div>Begin</div>
<ul>
<li>
<b>Information</b>
</li>
</ul>
</body>
</html>
…また、 <body>
のすべての子孫は、直接の子 <div>
, <ul>
だけでなく、<li>
(<ul>
の子) や <b>
(<li>
の子)のような、さらにネストされた要素を含む – サブツリー全体です。
childNodes
のコレクションは、テキストノードを含むすべての子ノードを持ちます。
以下は document.body
の子を表示します:
<html>
<body>
<div>Begin</div>
<ul>
<li>Information</li>
</ul>
<div>End</div>
<script>
for (let i = 0; i < document.body.childNodes.length; i++) {
alert( document.body.childNodes[i] ); // Text, DIV, Text, UL, ..., SCRIPT
}
</script>
...他の要素...
</body>
</html>
ここで興味深い点に注目してください。上の例を実行すると、表示される最後の要素は <script>
です。実際には、ドキュメントはそれ以降により多くのものを持ちますが、スクリプト実行時点でブラウザはまだそれらは読み込んでいないため、スクリプトにそれらは見えません。
プロパティ firstChild
と lastChild
で最初と最後の子への高速なアクセスができます
これらは単なる簡略表記です。子ノードが存在する場合は、常に次のようになります:
elem.childNodes[0] === elem.firstChild
elem.childNodes[elem.childNodes.length - 1] === elem.lastChild
子ノードがあるかどうかをチェックするための特別な関数 elem.hasChildNodes()
もあります。
DOM コレクション
ご覧の通り、childNodes
は配列のように見えます。が、実際には配列ではなくむしろ コレクション – 特別な配列ライクで反復可能なオブジェクトです。
2つの重要な点があります:
- 反復する際
for..of
が使えます:
for (let node of document.body.childNodes) {
alert(node); // コレクションのすべてのノードを表示する
}
これは反復可能(必須で Symbol.iterator
プロパティを提供する)のためです。
- 配列ではないため、配列メソッドは動作しません:
alert(document.body.childNodes.filter); // undefined (フィルタメソッドを持っていません!)
最初の1つ目は良いです。2つ目も、配列メソッドが必要な場合は、Array.from
でコレクションから “本当の” 配列を作ることができるので許容できます。:
alert( Array.from(document.body.childNodes).filter ); // これで使えます
DOM コレクションやさらに – この章でリストされている すべての ナビゲーションプロパティは読み取り専用です。
代入 childNodes[i] = ...
などで子ノードを置き換えることはできません。
DOM の変更は他のメソッドを必要とします。それらについては次の章で見ていきましょう。
一部の例外を除き、ほぼすべての DOM コレクションは ライブ です 。つまり、それらは DOM の現在の状態を反映しています。
もし elem.childNodes
への参照を維持し、DOM にノードを追加/削除すると、コレクションの中に自動的に反映されます。
for..in
を使わないでくださいコレクションは for..of
で反復可能です。時々 for..in
を使おうとする人がいます。
for..in
は使わないでください。for..in
ループはすべての列挙可能なプロパティを反復します。コレクションは、通常は取得不要ないくつかの “余分な” ほとんど使われないプロパティを持っています:
<body>
<script>
// 0, 1, length, item, values などが表示されます。
for(let prop in document.body.childNodes) alert(prop);
</script>
</body>
兄弟と親
兄弟(Siblings) は同じ親(parent)の子ノードです。
例えば、<head>
と <body>
は兄弟です:
<html>
<head>...</head><body>...</body>
</html>
<body>
は<head>
の “次の” または “右の” 兄弟と言われます。<head>
<body>
の “前の” または “左の” 兄弟と言われます。
次のノード(次の兄弟) は nextSibling
であり、前のノードは previousSibling
です。
親は parentNode
として利用可能です。
例えば:
// <body> の親は <html> です。
alert( document.body.parentNode === document.documentElement ); // true
// <head> の後は <body> に行きます。
alert( document.head.nextSibling ); // HTMLBodyElement
// <body> の前は <head> です。
alert( document.body.previousSibling ); // HTMLHeadElement
Element-only navigation
上でリストされているナビゲーションプロパティは すべての ノードを参照します。例えば、childNodes
では、テキストノード、要素ノードの両方を、さらに存在する場合にはコメントノードも見ることができます。
しかし、多くのタスクでは、テキストノードやコメントノードは必要ありません。タグを表し、ページの構造を形成する要素ノードを操作したいです。
なので、要素ノード だけを考慮にいれたナビゲーションリンクをもっと見てみましょう:
リンクは上で与えられたものと似ており、Element
という言葉が内部にあります:
children
– 要素ノードの子のみです。firstElementChild
,lastElementChild
– 最初/最後の要素の子です。previousElementSibling
,nextElementSibling
– 隣の要素です。parentElement
– 親の要素です。
parentElement
? 親は要素 ではない 場合はありますか?parentElement
プロパティは “要素” の親を返しますが、parentNode
は “任意のノード” の親を返します。それらのプロパティは通常同じです: 両方とも親を取得します。
document.documentElement
の例外を除いて:
alert( document.documentElement.parentNode ); // document
alert( document.documentElement.parentElement ); // null
言い換えると、documentElement
(<html>
) はルートノードです。公式にはその親として document
を持っています。しかし、document
は要素ノードではないので、parentNode
はそれを返し、parentElement
は返しません。
これは、任意の要素 elem
から <html>
に移動したいが、document
には移動したくな場合に役立ちます:
while(elem = elem.parentElement) { // go up till <html>
alert( elem );
}
上の例の1つを修正してみましょう: childNodes
を children
に置き換えます。これで要素のみが表示されます。:
<html>
<body>
<div>Begin</div>
<ul>
<li>Information</li>
</ul>
<div>End</div>
<script>
for (let elem of document.body.children) {
alert(elem); // DIV, UL, DIV, SCRIPT
}
</script>
...
</body>
</html>
他のリンク: tables
今まで、基本的なナビゲーションプロパティを説明しました。
特定の種類の DOM 要素は、便宜上、その種類に固有の追加のプロパティを提供することがあります。
テーブルはその素晴らしい例であり重要なケースです。
<table>
要素は次のプロパティをサポートします(上で与えられたものに加えて):
table.rows
– テーブルの<tr>
要素のコレクションです。table.caption/tHead/tFoot
– 要素<caption>
,<thead>
,<tfoot>
への参照です。table.tBodies
–<tbody>
要素のコレクション(標準によると多数になれます) です。
<thead>
, <tfoot>
, <tbody>
要素は rows
プロパティを提供します:
tbody.rows
– 内側の<tr>
のコレクション
<tr>
:
tr.cells
– 与えられた<tr>
の中の<td>
と<th>
セルの集合です。tr.sectionRowIndex
– 囲んでいる<thead>/<tbody>
の内部にある与えられた<tr>
の番号です。tr.rowIndex
– テーブル内の<tr>
の番号です。
<td>
と <th>
:
td.cellIndex
–<tr>
で囲まれている内側でのセルの番号です。
使用例:
<table id="table">
<tr>
<td>one</td><td>two</td>
</tr>
<tr>
<td>three</td><td>four</td>
</tr>
</table>
<script>
// "two" の td を取得
let td = table.rows[0].cells[1];
td.style.backgroundColor = "red"; // ハイライト
</script>
仕様: tabular data.
HTMLフォームのための追加のナビゲーションプロパティもあります。 フォームを使って作業を開始するときにそれらを見ていきます。
サマリ
与えられた DOM ノードで、ナビゲーションプロパティを使用することで直接隣接ノードに移動できます。
それらの2つの主要なセットがあります:
- すべてのノードを取得:
parentNode
,childNodes
,firstChild
,lastChild
,previousSibling
,nextSibling
. - 要素ノードのみの取得:
parentElement
,children
,firstElementChild
,lastElementChild
,previousElementSibling
,nextElementSibling
DOM 要素のいくつかの種類 – e.g. tables – はそれらのコンテンツにアクセスするための追加のプロパティやコレクションを提供します。