“async/await” と呼ばれる、より快適に promise を利用する特別な構文があります。驚くほど簡単に理解し、使用することができます。
Async 関数
async
キーワードから始めましょう。次のように関数の前に置くことができます:
async function f() {
return 1;
}
関数の前の用語 “async” は1つの単純なことを意味します: 関数は常に promise を返します。コード中に return <非 promise>
がある場合、JavaScript は自動的にその値を持つ 解決された promise にラップします。
例えば、上のコードは 結果 1
を持つ解決された promise を返します。テストしてみましょう: t it:
async function f() {
return 1;
}
f().then(alert); // 1
…明示的に promise を返すこともでき、それは同じです:
async function f() {
return Promise.resolve(1);
}
f().then(alert); // 1
したがって、async
は関数が promise を返すことを保証し、非promise をその中にラップします。シンプルですよね?しかし、それだけではありません。async
関数の中でのみ動作する別のキーワード await
があります。これはとてもクールです。
Await
構文:
// async 関数の中でのみ動作します
let value = await promise;
キーワード await
は promise が確定しその結果を返すまで、JavaScript を待機させます。 ult.
これは1秒で解決する promise の例です:
async function f() {
let promise = new Promise((resolve, reject) => {
setTimeout(() => resolve("done!"), 1000)
});
let result = await promise; // promise が解決するまで待ちます (*)
alert(result); // "done!"
}
f();
関数の実行は行 (*)
で “一時停止” し、promise が確定したときに再開し、result
がその結果になります。 そのため、上のコードは1秒後に “done!” を表示します。
await
は文字通り promise が確定するまで JavaScript を待ってから、その結果で続くことに注目しましょう。その間、エンジンは他のジョブ(他のスクリプトを実行し、イベントを処理するなど)を実行することができるため、CPUリソースを必要としません。
これは、promise.then
よりも promise の結果を得るためのより洗練された構文です。読みやすく、書くのが簡単です。
await
を使うことはできません非async関数で await
を使おうとした場合、構文エラーになります。:
function f() {
let promise = Promise.resolve(1);
let result = await promise; // Syntax error
}
関数の前に async
を置き忘れた場合にこのエラーが発生します。先程言ったように、await
は async function
の中でのみ動作します。
チャプター Promise チェーン から例 showAvatar()
を取り、async/await
を使って書き直してみましょう:
.then
呼び出しをawait
に置き換える必要があります。- また、機能させるために関数を
async
にする必要があります。
async function showAvatar() {
// JSON を読み込む
let response = await fetch('/article/promise-chaining/user.json');
let user = await response.json();
// github ユーザを読み込む
let githubResponse = await fetch(`https://api.github.com/users/${user.name}`);
let githubUser = await githubResponse.json();
// アバターを表示する
let img = document.createElement('img');
img.src = githubUser.avatar_url;
img.className = "promise-avatar-example";
document.body.append(img);
// 3秒待つ
await new Promise((resolve, reject) => setTimeout(resolve, 3000));
img.remove();
return githubUser;
}
showAvatar();
非常にスッキリし、読みやすいですよね?前よりもはるかに良いです。
await
はトップレベルのコードでは動作しません最近のブラウザは、モジュールの内側ではトップレベルの await
は問題なく動作します。モジュールに関しては モジュール, 導入 の記事で説明します。
例:
// モジュールのトップレベルでコードが実行される想定です
let response = await fetch('/article/promise-chaining/user.json');
let user = await response.json();
console.log(user);
モジュール未使用、あるいは古いブラウザでサポートが必要な場合、無名の async 関数でラップする方法があります。
次のようになります:
(async () => {
let response = await fetch('/article/promise-chaining/user.json');
let user = await response.json();
...
})();
await
は thenable を許容しますpromise.then
のように、await
は thenable オブジェクト(then
メソッドを呼ぶことができるもの)を使うことができます。繰り返しになりますが、このアイデアは、サードパーティオブジェクトは promise ではなく、promise 互換である場合があるということです(.then
をサポートしている場合、await
で使えます)。
例えば、ここで await
は new Thenable(1)
を許容します:
class Thenable {
constructor(num) {
this.num = num;
}
then(resolve, reject) {
alert(resolve); // function() { native code }
// 1000ms 後に this.num*2 で解決する
setTimeout(() => resolve(this.num * 2), 1000); // (*)
}
};
async function f() {
// 1秒待って、結果は 2 になる
let result = await new Thenable(1);
alert(result);
}
f();
もし await
が .then
で非promise オブジェクトを得た場合、引数としてネイティブ関数 resolve
, reject
を提供しているメソッドを呼び出します。次に await
はいずれかが呼ばれるまで待ち(上の例では、行 (*)
です)、その結果で進みます。
クラスメソッドもまた async になれます。ただ前に async
を置くだけです。
class Waiter {
async wait() {
return await Promise.resolve(1);
}
}
new Waiter()
.wait()
.then(alert); // 1
意味は同じです: 返却される値が promise であることを保証し、await
を有効にします。
エラー処理
もし promise が正常に解決すると、await promise
は結果を返します。しかし拒否(reject) の場合はエラーをスローします。それはちょうどその行に throw
文があるように振る舞います。
このコードは:
async function f() {
await Promise.reject(new Error("Whoops!"));
}
…これと同じです:
async function f() {
throw new Error("Whoops!");
}
実際には、promise を拒否するまでに時間がかかる場合があります。なので、await
は待ち、その後エラーをスローします。
エラーは try..catch
でキャッチすることができ、それは通常の throw
と同じ方法です:
async function f() {
try {
let response = await fetch('http://no-such-url');
} catch(err) {
alert(err); // TypeError: failed to fetch
}
}
f();
エラーの場合、コントロールは catch
ブロックにジャンプします。複数行をラップすることも可能です:
async function f() {
try {
let response = await fetch('/no-user-here');
let user = await response.json();
} catch(err) {
// fetch と response.json 両方のエラーをキャッチ
alert(err);
}
}
f();
もし try..catch
がない場合、async 関数 f()
の呼び出しによって生成された promise は拒否されます。それを処理にするには .catch
を追加します。:
async function f() {
let response = await fetch('http://no-such-url');
}
// f() は拒否された promise になる
f().catch(alert); // TypeError: failed to fetch // (*)
そこに .catch
を追加し忘れると、未処理の promise エラーを得ます(それはコンソールで見えます)。チャプター Promise チェーン で説明した通り、グローバルイベントハンドラを使用することでこのようなエラーをキャッチすることができます。
async/await
と promise.then/catch
async/await
を使用するとき、.then
はほとんど必要がありません。なぜなら await
は私たちを待っているからです。そして .catch
の代わりに通常の try..catch
を使うことができます。それは通常(常にではないですが)より便利です。
しかし、コードの最上位のレベルでは、async
関数の外にいるときは構文的に await
を使うことができないため、最終的な結果または落ちるようなエラーを処理するために .then/catch
を追加するのが普通です。上の例の行 (*)
のように。
async/await
は Promise.all
とうまく動作します複数の promise を待つ必要があるとき、Promise.all
でラップしてから await
できます。
// 結果の配列をまつ
let results = await Promise.all([
fetch(url1),
fetch(url2),
...
]);
エラーが発生した場合、それは通常通り伝搬します: 失敗した promise から Promise.all
に伝播し、呼び出しのまわりで try..catch
を使ってキャッチができる例外になります。
サマリ
関数の前の async
キーワードは2つの効果があります:
- 常に promise を返します
- その中で
await
を使えるようにします
promise の前の await
キーワードは、 promise が確定するまで JavaScript を待たせ、次のことをします:
- それがエラーであれば、まさにその場所で
throw error
が呼び出されたのと同じ例外が生成されます。 - それ以外の場合は、結果を返すので、値に割り当てることができます。
共に、読み書きするのが簡単な非同期コードを書くことができる素晴らしいフレームワークを提供します。
async/await
と一緒に promise.then/catch
を書く必要はほとんどありませんが、時には(例えば最も外側のスコープで)これらのメソッドを使わなければならないことがあるので、これらが promise に基づいていることを忘れてはいけません。 また、Promise.all
は同時に多くのタスクを待つ良い方法です。
コメント
<code>
タグを使ってください。複数行の場合は<pre>
を、10行を超える場合にはサンドボックスを使ってください(plnkr, JSBin, codepen…)。