Chrome でのデバッグ

より複雑なコードを書く前に、デバッグについて話しましょう。

すべてのモダンブラウザや、その他多くの環境は “デバッグ” をサポートしています。 – 開発者ツールを使うことで、エラーの発見と修正がはるかに簡単になります。

ここでは、恐らくこの観点では最も機能が充実している Chrome を使います。

“sources” ペイン

Chromeのバージョンによっては少し違って見えるかもしれませんが、そこが何かは明白でしょう。

  • Chromeの example page を開きます。
  • F12 (Mac: Cmd+Opt+I) で開発者ツールをONにします。
  • source ペインを選択します。

もしもこの画面を見るのが初めてであれば、見ておくべきものがあります:

トグルボタン はファイルを表示するタブを開きます。 それをクリックして、index.html 、次にツリービューの hello.js を選択しましょう。ここで表示される内容は次の通りです:

ここでは3つの領域が確認できます:

  1. リソース領域 html, JavaScript, css や、ページに紐付いているイメージなどを含むファイルがリストされます。
  2. ソース領域 ソースコードを表示します。
  3. 情報と制御領域 これはデバッグのためで、この後見ていきます。

同じトグル を再びクリックすること、リソースの一覧やコードを隠すことができます。

コンソール

Esc を押すとコンソールが下に表示されます。そこでコマンドを入力し、Enter をするとコマンドを実行することができます。

実行結果は下に表示されます。

例えば、ここでは 1+23 になり、hello("debugger") は何も返さないので、結果は undefined です:

ブレイクポイント

example page のコードの中で何が起こっているのか見てみましょう。hello.js で、行番号 4 をクリックします。コードではなく、右にある "4" の数字です。

これでブレイクポイントがセットできました。行 8 の数字もクリックしましょう。

このようになるはずです(青はあなたがクリックした場所です):

ブレイクポイント はデバッガが自動でJavaScriptの実行を停止するコードのポイントです。

コードが停止している間、現在の変数を検査したり、コンソールでコマンドを実行することができます。つまり、そこでデバッグができます。

右のペインでは、常にブレイクポイントの一覧を見ることができます。色々なファイルで多くのブレイクポイントを持っているときに役に立ちます。それらは次のようなことができます:

  • コード中のブレイクポイントに素早く移動する(右ペインで移動したいブレイクポイントをクリック)
  • チェックを外すことで、一時的にブレイクポイントを無効にする
  • 右クリックから削除を選択することで、ブレイクポイントを削除する
  • …など
条件付きのブレイクポイント

行番号の 右クリック条件付きの ブレイクポイントを作ることができます。与えられた式が真の場合にのみトリガします。

これは特定の変数値、もしくは関数パラメータに対してのみ停止する必要がある場合に便利です。

デバッガコマンド

次のように、debugger コマンドを使うことでもコードを停止することができます:

function hello(name) {
  let phrase = `Hello, ${name}!`;

  debugger;  // <-- デバッガはここで止まります

  say(phrase);
}

これは、コードエディタで作業中、ブラウザに切り替えて開発者ツールを起動し、該当のスクリプトを開いてブレイクポイントをセットするというが手間な場合に便利です。

一時停止して見回す

今回の例では、hello() はページ読み込み中に呼び出されるので、デバッガを起動する最も簡単な方法はページを再読込することです。なので、 F5 (Windows, Linux)または Cmd+R (Mac) を押しましょう。

ブレイクポイントがセットされているので、実行は4行目で一時停止します。:

右側にある情報のドロップダウンを開いてください(矢印のラベルがついています)。現在のコードの状態を調べることができます:

  1. Watch – 任意の式の現在の値を表示します。

    + をクリックし、式を入力することができます。デバッガは、常にその値を表示し、実行中に自動的に再計算を行います。

  2. Call Stack – ネストされた呼び出しのチェーンを表示します。

    現時点では、デバッガは hello() 呼び出しの内側におり、index.html のスクリプト(そこに関数はないので、 “anonymous” と呼ばれます)によって呼び出されました。

    スタックの項目をクリックすると、デバッガは該当のコードにジャンプし、すべての変数も同様に調べられます。

  3. Scope – 現在の変数。

    Local はローカル関数の変数を表示します。また、ソース上でもハイライト表示されたそれらの値を見ることができます。

    Global はグローバル変数を持っています

    そこには我々がまだ学んでいない this キーワードもあります、がもうすぐ学びます。

実行を追跡する

スクリプトを 追跡 してみましょう。

右ペインの上部にそのボタンがあります。

– 実行の継続, ホットキー F8.

実行を再開します。もしも他にブレイクポイントがなければ、そのまま実行が継続され、デバッガの制御から外れます。

次の図は、それを行った後に見える画面です:

実行は再開され、say() の中の別のブレイクポイントに到達し、そこで一時停止します。右の “Call stack” を見てください。もう一度呼び出すことで増えています。私たちは、今 say() の中にいます。

– 一歩を踏み出します (次のコマンドを実行します)が、関数の中には入りません, ホットキー F10

今クリックすると、 alertが表示されます。 重要なのは、 alert だけでなくどの関数に対しても可能であり、実行は関数の内部に入らずに実行するということです。

– 一歩を踏み出します, ホットキー F11.

上と同じですが、ネストされた関数に “ステップイン” します。これをクリックすると、全てのスクリプトが1つずつ実行されます。

– 現在の関数の最後まで実行を継続します、ホットキー Shift+F11

実行は現在の関数の最後の行で停止します。これは を使ってネストされた呼び出しに誤って入ってしまい、早く関数の終わりまで進めたい場合に便利です。

– すべてのブレイクポイントの有効/無効

このボタンは単にブレイクポイントの on/off を切り替えるもので、実行の状態は変わりません。

– エラー発生時の自動一時停止の有効/無効

有効にして開発者ツールを開いている場合、スクリプトエラーが起きると実行が自動で一時停止します。そして、何が間違っていたかを知るために変数を分析することができます。なので、スクリプトがエラーで死んだ場合は、どこで死んでその時どんなコンテキストであるかを確認するため、デバッガを起動しこのオプションを有効にしてページを再読込しましょう。

Continue to here

コードの行で右クリックすると、“Continue to here” と呼ばれる素晴らしい選択肢を持つコンテキストメニューが開きます。

これは複数のステップを進めたいが、ブレイクポイントをセットするのが面倒なときに便利です。

ロギング

コンソールに何かを出力するために console.log 関数があります。

例えば、これはコンソールに 0 から 4 までの値を出力します:

// 見るにはコンソールを開いてください
for (let i = 0; i < 5; i++) {
  console.log("value", i);
}

コンソールの中なので、通常のユーザはその出力を見ることはありません。見るためには、開発者ツールのコンソールタブを開くか、開発者ツールの別のタブで Esc を押します。 :下にコンソールが表示されます。

コードに十分なログを仕込んでいれば、デバッガなしで何が行われているか知ることができます。

サマリ

これまで見てきた通り、スクリプトを一時停止するには主に3つの方法があります。

  1. ブレイクポイント
  2. debugger 構文
  3. エラー (開発者ツールを開き、ボタン を ON にしている場合)

これらにより変数を検査し実行が間違っている場所を確認することができます。

ここで説明した以上に、開発者ツールには多くのオプションがあります。完全なマニュアルは https://developers.google.com/web/tools/chrome-devtoolsです。

このチャプターの情報はデバッグを始めるには十分ですが、今後、特にブラウザの作業が多い場合は、上記のサイトを見て開発者ツールのより高度な機能を調べてください。

また、開発者ツールの色んな場所をクリックすることで何が表示されるかを見ることが出来ます。恐らくそれは開発者ツールを学ぶのに最も近道です。同様に右クリックも忘れないように!

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